受け入れると云う事


日曜に友人の見舞いに行く。
美唄の病院。この病院には実に13年振りに来た。
彼は、イヤホンを付けテレビを観賞していた。
僕らに気付くとちょっとだけ笑顔で声を出した。か細い声だった。
Y司曰く、肺活量が恐ろしく落ちるのだという。その影響もあるのかな?
会話の最中に彼の動きをさりげなく観察する。
左手がやや動きが良いが右手はほぼ機能していない。
それよりやはり2ヶ月近くの入院と症状からは腰からしたの細さが気に
なった。
彼はこの現実をまだ受け入れられないという。
必死にリハビリしても、元には戻らない現実を。
以前の自分がゴールにならないという現実を。

脊髄損傷っていうのは恐ろしいと改めて感じる。
励ましや、ともに悲しむ事がときに必要で時に迷惑なのもわかる。
彼の回復を願うばかりだが、それ以上に彼が何かを受け入れる
事が先ず先決なのかもしれない。

受け入れることに力を貸す事
受け入れて突き進むのに力を貸す事

考えると改めてY司は強く生きてきたと尊敬する。
そしていかに自分が非力であったかと。

でもこれからも同様に大事なのだ。