出会いと別れ


朝方。移動中に販売店の営業マンから電話がくる。
ヒロ吉『はい』
営業S『あ、〇〇〇のSです』
ヒロ吉『はいどうも』
営業S『今、いいすか?』
ヒロ吉『どうぞ』
営業S『実は、3月いっぱいで辞める事になったんですよ』
ヒロ吉『えっ?』
営業S『そういうわけで』
ヒロ吉『はい・・え?』
営業S『ありがとうございました』
ヒロ吉『はい・・んっ?』
営業S『じゃあ失礼します』
。ガチャ
ヒロ吉『・・・』
てな会話があった。

この彼。道内の某有名工業大学を出て
その販売店に入社したのだが
成績はなかなか奮わず、入社以来1年で
結局、新車販売は0だったらしい。
もちろん、当社の商品も売ってなかった。
彼は檜山地方の田舎出で、礼儀正しい青年だ。
話しベタだが真面目だし何が悪かったか考えた。
実際に同じ会社じゃないからなかなか難しいが
彼の顔を思い浮かべると
いつも彼は鼻毛が出てた。ちょいとではなく。
長いのが常時数本。
『それか?原因は?』
(んなわけない)
鏡を見ると、僕の鼻からも1本出ていた。
プツッと抜くと。
涙がでた。お疲れ様&ありがとうS君