hero-Children2007-10-24

センチメンタル
そんなときもあるさ
飲み明かしたいな。


あっ。
目線入れるの忘れた。


最近母が家を飛び出した。
実家は市営住宅で。
目の見えない母が裏の花壇で数年花を植えている。
自分が観るためではなく。きっと皆が集まってくれる
のを喜びたいから。みんなに
『綺麗だね〜』って云われたいから。
そんな母を姉は惜しまず協力する。
母の生きがいだ。


先日
団地を課管理する【管理人】から母はこう云われた。
『○○さん。花壇ね。使うのは良いんだけど苦情来てる
から。綺麗だと思ってるのはね自分はそうかもしれない
けど、汚いって、止めて欲しいって思ってる人もいるから
せめて元々の花壇からはみ出して使ってる部分は元に
戻してくれ』と。
母は
『今までの管理人さんにはダメだって言われてないし
 前の管理人さんは手伝ってくれたよ。それにそんな
事なんで何年も経ってなんで今頃言うんだ』と言ったらしい。
そうすると管理人は
『あのね。回覧板で何回も回してるよ。○○さんはね
目が見えないから見てないんだよその回覧板』
と言われたそうだ。
母は大事にしてきた華を切った。


僕はその話を聞いて次の日
財団法人なんたらに電話した。
数年ぶりに最強にキレた。
花壇外を使用するのはもちろん実際にはダメなのは
百も承知だ。だけどその管理人が許せなかった。


いろいろあって、話して、続ける事が出来るよう話がついた。
そして土曜に母とたくさんの華を買いに行った。
母は来年の春を楽しみにしていた。
未来を希望していた。