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素人衆には手を出すな


テレビを観てて思ったのだけど、やはり最近はというか以前から素人の方が断然面白いって事を感じた。
天然さや、自然体というかね。笑いを意識してないけど面白い
んだよな。働くおっさん劇場でわかるように。
松ちゃん曰く、３作目の映画は野見隆明氏を主人公に考えているようだ。これは微妙な話だけど、実際素人で芸人より面白い人はいっぱいいるんだね。
ここで思うのは、素人の方々の（そもそも素人って言うのも変だけど）切なさが笑いにつながる事が多い気がする。
本人は至って真面目なのだが、その言動や行動がなんとも切なくそれが何故か笑いに変わる。
松ちゃんは、ちょっと悲しくないと笑えないとも言っている。
僕はこの感性には賛成だ。
例えば
僕は４〜５才ぐらい時に、毎日のように行っていたスーパーで
どうしても欲しいおもちゃがあった。
それはバーゲン品で、いつもかごにむき出しになって置いてあった。
売れる気配もなく毎日毎日置いてあるそれが、僕欲しくてたま
らなかった。値段は３００円。安い。でも買えない。
ある日
意を決して僕はそのおもちゃを拝借しにスーパーに向かった。
店内を見渡して誰も見てない事を確認し、そのおもちゃを持って思い切りダッシュした。
でも僕が向かったのは、入り口専用の自動ドアだった。
半べそ状態で、力まかせにおもちゃを抱えて自動ドアをこじ開けている最中、入り口から姉が入ってきた。
姉はびっくりした顔で僕とおもちゃを見た。
姉のおかげ（？）で開いた自動ドアをすり抜け、僕は泣きながら家に帰り、そのまま押入れにこもった。
姉にバレた恐怖でとにかく怖かった僕は、意を決してそのおもちゃを返しにスーパーに戻る事にした。
そして自動ドアをくぐり、店に入ったとたんに僕は恐怖で小便を垂れ流していたのだった。


ほら悲しくて面白いでしょ？
ん？そうでもないかい？
あら、そう