hero-Children2011-09-05

2つの事


一つ目
いよいよドラクエ10が発表された。
なんとオンライン版だそうです。苦手な部類です。
一人でこそこそやりたいです。ゲーム内でコミュニケーション取るとか
面倒です。でも買いますけどね。
二つ目


8月31日 WBA世界バンタム級タイトルマッチ
亀田興毅 vs デビッド・デラモラ(8位)
についての戦評を書いてみます。


この試合は、居酒屋で観戦(たまたま)。周囲で客がいろいろ
言ってるのを聞きながらの観戦だった。この状況は珍しいケース
だったので、今回はちょっと視点を変えて書いてみます。


カウンターに座っていた、45歳前後の男性が食入るように観戦している。
連れの女性には
『録画してるから、あとでじっくり観て戦評するけどね』としたり顔で
言っていた。
その方が言うには、どうやら亀ちゃんが負ける予想であり
『手がでない』『足が止まってる』とイライラしながら言い
『このボクシングじゃ負けるわ』と女性に熱弁してた。
亀ちゃんファンなのか何なのか良く解らない。
となりのテーブルでは30歳前後の男女が、酒を飲み飲み観戦。
女性『足が止まったもね』
男性『スタミナないんだわ』と語り合う。
女性『全然パンチ打たないもんね』
と語っている。
結局は、見た目の話なのだね。


亀ちゃんは、カウンタータイプのボクサーのようですが、この手のカウンター
タイプは珍しいと思っている。
カウンターと言えば、勇利アルバチャコフを誰よりも先ず思い出すが、
この天才ボクサーの戦い方はと言うと、ステップを踏みつつ手を出し
相手が【ステップインしてパンチを繰り出すのに合わせカウンターを放つ】
スタイルだ。
バックステップしつつのカウンターも放つ。
ここで重要なのがボクシングはとにかく【間合いの勝負】である事。
勇利は、
1.前後左右にステップし、自分と相手との間合いを測る。
 またジャブによっても間合いを測る。
2.自分の間合いに入り攻撃
3.相手の間合いに入り相手の攻撃を誘発
これを繰り返す。
2でクリーンヒット、もしくは相手の体制を崩す、又は連打を放てば
有効な攻撃になる。
3で相手の攻撃を誘発しつつ、その攻撃にカウンターを放つ。
これを精密機械のように体現するのだ。
あたりまえだけど、カウンターだって間合いが重要である。
もう一つは、相手も当然自分の間合いで攻撃するため距離を詰めてくるし
ジャブなんかで、距離を測る。その駆け引きが行われている。
極論を言えば、相手の射程距離内にいなければ、攻撃を食らう事も
防御する必要もないって事だ。
手数を出すって事は、一つにジャブを放つ事がある。
ジャブとは、攻撃の基点にするパンチであるから例えば
1.射程距離外からジャブを打ち距離を測る
2.ジャブの打ち終わりに距離を詰める
3.二発目のジャブで相手のブロックを誘う、またはガードを崩す
4.ストレートを打つ
のような組み立てがある。
また、射程範囲内でジャブを放つなら、それはもうダメージを
見越しての攻撃となる。
さて、そこで勇利が優れているのは、そのカウンターのタイミング
ももちろんだが、僕はもう一つ、ヒッティングポイントを熟知して
いた事を上げたい。
どの距離でパンチがヒットしたら有効であるかって事だ。
例えば、腕が伸びきった状態でヒットしても、また縮んだ状態で
ヒットしても有効ではないって事だ。
相手の攻撃を誘発しつつ、そのパンチを見切り、また一瞬で自分の距離
に飛び込みカウンターを放つ。
これが勇利のカウンターだと思う。


さて長くなったが亀ちゃんの場合。
彼は手数が少ない・足が動かないと以前から言われている。
確かにそうだ。
でも、だからと言って、彼の現状のスタイルでもっと手を出しても、
足を動かしても、効果があるわけではない。
それにより有効に間合いを取れないのだ。
ジャブで距離を測るとか、ステップで距離を崩すとかの戦術タイプではなく
直感タイプなのかも知れない。
ベタ足で動き、相手の攻撃に合わせ【勘】でカウンターを放つ。
なので、絶好のヒッティングポイントでパンチを当てれない。
相手が自分の距離でパンチを出す時にしか合わせられないのです。
イコール相手の距離なのですな。
でわ、何故勝ててきたのか?
裏の事情はある(?)かも知れないけど、きっと亀ちゃんの意味不明な
間合いはやり辛いのかもしれません。
あときっとパンチ力・パンチスピードはあるのでしょう。
あとガードは良いです。
長々と書きましたが
皆が言う『手が出ない』『足が止まってる』は亀ちゃんにとって
スタミナ切れからきてるわけではなく、ジャブを多様に使うスタイルでは
ないので、逆に不用意にジャブを出すと相手に有利に運ぶのです。
【出ない】ではなく【出せない】のです。この違い重要です。
かといって手数が少ないのが悪いわけではありません。
デラホーヤをご覧なさい。
彼のボクシングスタイルではここがMAXだと思います。
次の試合もその次も同じです。スタイルは変えれません。
手が出ない。足は使わない です。
そしてKOにこだわるも、階級を上げた事により自分のパンチ力が通じなく
なってきた結果カウンターに活路を求めすぎている。
加えて自分のパンチに耐えられ相打ちが増え、さらに手が出せなくもなってる。
打たれ強いファイタータイプが相手なら、カウンター絡みの乱打戦に
陥りKO負けすると思います。
もしくは、完全なアウトボクサーが相手なら勝ち目は無さそうです。
今までの相手はどうだったか???
指名挑戦者以外は、対戦相手を誰が決めてるんでしたっけ??
階級を下げるべきだね。そしたらもう少しましな戦いが出来るはず。
このグレーな感じはぜひ払拭してほしいと願っている。
そして僕は亀ちゃんが嫌いではない。少なくともボクシング界活性には
貢献しているのだからね。