ビアカーデン


飲んだ。
ビールを鱈腹。
痛風に良くないんだけど。
楽しくてさ。反面切なくてさ。
飲んじゃったよ。ビールをよ。          




台詞


じゃあまたね そう言った君ともう会えない事は
数頁の台本を読んだだけでわかったんだ
公演のベンチにすわる僕らに
いつものように鳩は寄ってこない
昨日、へばりつくような衣裳を脱いだ時
君のまとわりつく気持ちさえ脱ぎ捨ててしまったのかな?
裸になり君に伝えた台詞は
何も最終回の台本に載っていたわけじゃない。
君の舞台で一瞬でも主役を演じた僕が
ピカピカの衣裳を脱いだ時
君は次の台本を書いていて
どうやら僕はその舞台の脇役にさえなれない
ピカピカの衣裳を脱いだから
それとも最初から僕は
この舞台にしか選ばれなかったのかな
声を枯らして叫んだ台詞は
君の台本からは消されていた