デンソンの病


春です。ですこです。
あ、すいませんヒロ吉です。
なんだか突然思い出した。春だからだな。


僕らの中学は同じ地区の2小学校からと
少し離れた地区の一部の人が入学する。
9クラスあった。
半数以上が知らない人なわけだから
いろんな意味で緊張するし気にもなる。
その知らない半数の中にデンソンはいた。
名は田村という。
彼は色白で結構小太り。
成績もまぁまぁだったと記憶している。
1年で同じだったのだが小生意気だが特に
変わった奴ではなかった。小太りだが。
いつかの体育時間。
デンソンは見学していた。
まぁ風邪か何かだろうと思っていたが
そんな事が3回ぐらい続いた。
顔色悪いし(色白なだけ)なぁと思った。
きっとなんか怪我か病気なんだなと思ったが
特に聞いたりしなかった。
その次の体育の時間は休んでいなかった。
サッカーの授業だったが誰よりも動き声を出してた。
で、次の長距離走の授業の時。
デンソンはまた見学してた。
いい加減気になってデンソンと仲の良い奴に聞いた。
その友達はこう答えた
『あぁ、デンソンね心臓の病気で
小学の時手術してんのさ』

なるほど。と思った。
小学の頃からなんだ。
だから同じ小学の奴らにすると普通の光景なんだ。
と思った。
そしてまたサッカーの授業。
誰よりも走り回るデンソン
またまた友達に聞いた
『デンソンって心臓病じゃ・・』
友達は
『あ、あれね、小学から、あとバスケの時もあぁだよ』
と言った。
なるほど。と思った。
そう思う僕の横をデンソンは、はぁはぁ息を切らし
通りすぎた。
僕は振り替えって彼を見た。
デンソンにパスが渡りドリブルで僕のほうにきた。


僕は彼のフェイントにひっかかった。