hero-Children2007-11-18



ヒロ吉の 
『シネマ坊や』


第22回
  ロッキー・ザ・ファイナル

『せめて5年前にやってほしかった』


【作品】
製作年度:2006年
上映時間:103分
監督:シルヴェスター・スタローン
出演:シルヴェスター・スタローンバート・ヤング(ポーリー)、アントニオ・ターヴァー
   マイロ・ヴィンティミリア(ロッキーJr)他


【内容】
ボクシング界から引退したロッキー(シルヴェスター・スタローン)は、
かつての栄光の面影はなく、小さなイタリアンレストランを経営して生計を立てていた。
他界した愛妻エイドリアンとの思い出にすがって生きているロッキーは、己の心の喪失感を
埋めるかのように、再びプロボクサーのライセンスを取得するために立ち上がるのだが・・・


【感想】※ネタバレあり
ロッキーは特に『1』が好きで前作観ている。
前回の『ロッキー5』が1990年って事だからそれから16年も経ってる。
年老いてのカムバックは確かに例はあるけれどさ。ちょっと時間経ちすぎだね。
僕的にシリーズ内で好きな『特訓』の場面がなんとも短い。って云うか昨今の映画にしては
上映時間が短い。よって試合時間も短い。イコール老いからくる体力の無さなんだろう。
劇中に不明確な部分が多い。この辺は映画において僕が嫌いなトコだ。
BARで働いている女性をかなり手助け(?)するのだが、劇中で女性本人も言っているように
なんでそんなに親切にするかがわからない。
さらにその息子を自分のレストランで働かせたり、飼う犬を一緒に選びに行くがどうも中途半端な
設定だった。
進行としてはロッキーはそのへんの熟年男として登場する。妻エイドリアンがガンで他界してたり
(これって役者が本当に亡くなってたから出なかったのかな?)義兄ポーリーと思い出の場所に行き昔を回想する。
さらに息子は有名人の父に反発して家を出ててる。(この息子ってスタローンの本当の息子かな?)
ひょんな事からロッキーが胸の奥で燻っていた闘志を煮えたぎらせ、誰も賛同してくれないリング復帰を決意する
のだがこの辺りがどうも薄い感じがしたな。
とは云え、練習では生卵の一気飲み。変わらない走り方。美術館広場でのガッツポーズ。懐かしい場面だ。
あと、たしか以前飼ってた亀がでかくなって登場してた。
考えるときっとこの映画はリングに上がるまでのプロセスが大事なんだと思うが、時間が短い=内容が薄いので
その辺りがもう少し描かれていたら良かった。
勝敗に意味はないって事も関連した結果なのだろうが結局ロッキー1で同じことをやってるのでようするに
スタローンはロッキー1をもう一回やりたかったんだな。
でもロッキー1には劣るのは明白。でも懐かしい感覚になるのは頷ける。
よってこの映画の評価は
星★★★★★★☆☆☆☆6.0個です。


ランボー4もやるみたいだけど、そっちのほうが無理があると思うけど。